小さな本屋さんで
ちょっと感動した出来事があったので書きます。
出版社には、実にいろいろな業種の会社から、いろいろなものが届きます。
読者の皆さんからのお手紙、印刷所からの連絡物、協力メーカーさんからの荷物、もちろん、シーズンになれば、お中元やお歳暮。
でも、書店の方から、何かをいただく、ということはまずないのです。
出版物は、基本的に問屋さんを通じて全国の書店さんに届けられる仕組みになっているので、直接お会いする機会はなかなかないうえ、業務連絡は電話やファックスで済んでしまいます。
ところが、最近ある書店さんから、食べ物が届きました。
社内の誰あてなのか、お送りいただく理由は何か、なにもかもが分からずじまいの荷物でした。
昨日、川崎駅前の書店さんに営業に伺った際、この荷物を送ってくれた書店さんが、川崎から電車で数分の場所にあることを思い出し、住所を頼りに訪問させていただくことにしました。
荷物をお送りいただいたことへのお礼もありましたし、何より、興味があったのです。
そのお店は、厄除けで有名な川崎大師の近くにありました。
外から見ると、小さな小さな「町の本屋さん」です。
お店にはぎっしりと本が並んでいて、一番奥のレジに、おじいさんが座って店番をしています。
お客さんもいなかったので、中に入り、挨拶してみることにしました。
棚を見てみると、少し柔らかいジャンル(意味通じますか?)の本を中心に、雑誌や書籍が所狭しと並べられています。
ぎっしりと本に埋め尽くされた店内の雰囲気は、昔の古書店を思わせるものでした。
店番のおじいさんに、自分が出版社の者であることを告げ、店長さんはいらっしゃいますか?
と聞いてみました。
そのおじいさんは、私の名刺をしげしげと眺め、深々と頭を下げて、
「いつもお世話になっています。ご迷惑ばかりかけてすみませんねぇ」
とおっしゃいました。
この、おじいさんが店長さんだったのです。
聞けば、4年前に奥様が急逝されて以来、一人で書店を続けているとのこと。
すでに75歳を超えていらっしゃるとのことで、年齢的にも、一人で書店の業務をこなすのは大変です。
本は毎日のように送られてくるし、重い本を棚に入れる作業だけでも重労働です。
そのため、少しでも業務量が多くなったり、忙しくなったりすると、返品するのが遅れてしまい、問屋さんや出版社に迷惑をかけてしまっている、という気持ちで、お詫びの意味でときどき物をお送りいただいていたのです。
お話を聞いて、ご主人の誠実な人柄と、日頃のご苦労がしのばれて、逆にこちらから、これだけ本を扱っていただいていることに対するお礼と、これからも、何かあったら遠慮なくご連絡いただきたいこと、健康に気をつけて、これからも頑張っていただきたいことをお伝えし、お店を後にしました。
「いやあ、わざわざいらしていただいて、ありがたいんですが、こんな小さな店で恥ずかしいです」
ご主人は、そうおっしゃっておられましたが、町の片隅で、小さいながらも誠実に一生懸命書店を続けられていることが、素晴らしいことのように思えました。
たくさんのお客様が来店して、本を売る力の強いターミナル近くの書店さんが、あちこちにあります。
その陰で、町の小さな書店さんは、苦しい状況を余儀なくされています。
でも、こうした一つ一つの書店さんに、出版社が支えられている、ということは、本を売る立場として、忘れてはならないことだな、と強く感じました。
そして、またこれからも、読者の方々に喜んでもらえる、楽しく面白い書籍を発行していかなければ、と気持ちを新たにしました。
丘鉄
出版社には、実にいろいろな業種の会社から、いろいろなものが届きます。
読者の皆さんからのお手紙、印刷所からの連絡物、協力メーカーさんからの荷物、もちろん、シーズンになれば、お中元やお歳暮。
でも、書店の方から、何かをいただく、ということはまずないのです。
出版物は、基本的に問屋さんを通じて全国の書店さんに届けられる仕組みになっているので、直接お会いする機会はなかなかないうえ、業務連絡は電話やファックスで済んでしまいます。
ところが、最近ある書店さんから、食べ物が届きました。
社内の誰あてなのか、お送りいただく理由は何か、なにもかもが分からずじまいの荷物でした。
昨日、川崎駅前の書店さんに営業に伺った際、この荷物を送ってくれた書店さんが、川崎から電車で数分の場所にあることを思い出し、住所を頼りに訪問させていただくことにしました。
荷物をお送りいただいたことへのお礼もありましたし、何より、興味があったのです。
そのお店は、厄除けで有名な川崎大師の近くにありました。
外から見ると、小さな小さな「町の本屋さん」です。
お店にはぎっしりと本が並んでいて、一番奥のレジに、おじいさんが座って店番をしています。
お客さんもいなかったので、中に入り、挨拶してみることにしました。
棚を見てみると、少し柔らかいジャンル(意味通じますか?)の本を中心に、雑誌や書籍が所狭しと並べられています。
ぎっしりと本に埋め尽くされた店内の雰囲気は、昔の古書店を思わせるものでした。
店番のおじいさんに、自分が出版社の者であることを告げ、店長さんはいらっしゃいますか?
と聞いてみました。
そのおじいさんは、私の名刺をしげしげと眺め、深々と頭を下げて、
「いつもお世話になっています。ご迷惑ばかりかけてすみませんねぇ」
とおっしゃいました。
この、おじいさんが店長さんだったのです。
聞けば、4年前に奥様が急逝されて以来、一人で書店を続けているとのこと。
すでに75歳を超えていらっしゃるとのことで、年齢的にも、一人で書店の業務をこなすのは大変です。
本は毎日のように送られてくるし、重い本を棚に入れる作業だけでも重労働です。
そのため、少しでも業務量が多くなったり、忙しくなったりすると、返品するのが遅れてしまい、問屋さんや出版社に迷惑をかけてしまっている、という気持ちで、お詫びの意味でときどき物をお送りいただいていたのです。
お話を聞いて、ご主人の誠実な人柄と、日頃のご苦労がしのばれて、逆にこちらから、これだけ本を扱っていただいていることに対するお礼と、これからも、何かあったら遠慮なくご連絡いただきたいこと、健康に気をつけて、これからも頑張っていただきたいことをお伝えし、お店を後にしました。
「いやあ、わざわざいらしていただいて、ありがたいんですが、こんな小さな店で恥ずかしいです」
ご主人は、そうおっしゃっておられましたが、町の片隅で、小さいながらも誠実に一生懸命書店を続けられていることが、素晴らしいことのように思えました。
たくさんのお客様が来店して、本を売る力の強いターミナル近くの書店さんが、あちこちにあります。
その陰で、町の小さな書店さんは、苦しい状況を余儀なくされています。
でも、こうした一つ一つの書店さんに、出版社が支えられている、ということは、本を売る立場として、忘れてはならないことだな、と強く感じました。
そして、またこれからも、読者の方々に喜んでもらえる、楽しく面白い書籍を発行していかなければ、と気持ちを新たにしました。
丘鉄
東京マラソン2008、日本橋にて応援しました。
こんにちは。
2月の寒さも和らぐ様子を見せない昨今ですが、今日はそんな中、気持ちがホットになる報告を書きたいと思います。
昨日の日曜日、東京では、昨年から開催されている市民マラソン「東京マラソン」が開催されました。
参加ランナーの数2万7千人余、沿道の観衆は200万人を超えるという、東京の一大イベントです。
たまたま、我が社のそばがコースになっているため、マラソンファンの丘鉄は、会社の近くでランナーを応援することにしました。
コースに近づいていくと、すでに観衆が沿道を埋め尽くし、旗を振ったり声援したりの応援でランナーを後押ししています。
ふだんは車両が往来する広い幹線道路を、色とりどりのランニングウェア(明らかにコスプレの人もいましたが)に身を包んだランナーが走りすぎていきます。
沿道には、スタッフジャンパー姿のボランティアの方々がいて、選手にパンやチョコ等の食料補給を手伝っています。
そして何より驚くのは、ボランティアではない、一般市民の人々も、自主的に補給を手伝い、ランナーの後押しをしていたことです。
疲れのためか、足取りの重いランナーに「あと○キロでゴールです!」と励ましの声をかけ、拍手と声援でランナーを助けています。
新聞報道を読むと、我が社近くの日本橋界隈だけでなく、銀座、品川、浅草、日比谷、豊洲と、ほぼ沿道全ての地域で、こうした光景が見られたようです。
まさに、一般市民による、一般市民のためのマラソン大会という実感が、間近で観戦してよくわかりました。
報道によると、観衆は244万人だといわれています。
それだけ多くの人が、ランナーを応援していたわけです。
まさに、参加する側と応援する側が一体となってのイベントだと実感しました。
市民マラソンが、オリンピック選考会にもなっている他のマラソン大会と何が違うのか、見るまで分かりませんでしたが、その違いがよく理解できました。
競技としてのマラソンは、勝ち負けや記録を競うものですが、市民マラソンはちょっと違います。
それぞれのランナーが、自分なりの目標と目的を持って参加し、挑戦する。
そこに勝ち負けはありません。
自分なりの大事なことを追い求めて、自分なりに挑戦していく。
背伸びもせず、卑屈になることもなく、等身大の自分を表現する場。
ちょっとキザな言い方をすれば、そんな大会のように思えました。
そして大会を作るのは、走るランナーだけではなく、運営側、ボランティア、沿道の観衆まで含めた「参加者」全員だということ。
年が明けてから、新聞やテレビを賑わす悲惨な事件が続く中で、久しぶりに気持ちに力をくれる、明るい話題でした。
自分も日々仕事をしながら疲れたり落ち込んだりすることがありますが、晴れた日曜日、沿道でランナーに声援を送りながら、逆に力をもらったような気持ちになりました。
さて、今日は月曜日。
また新たな気持ちで仕事に臨むことにします。
そして、いよいよ明日、編集部入魂の新雑誌「クロスワード広場」第一号の発売です。
皆さん、大きな応援、よろしくお願いします!
丘鉄
2月の寒さも和らぐ様子を見せない昨今ですが、今日はそんな中、気持ちがホットになる報告を書きたいと思います。
昨日の日曜日、東京では、昨年から開催されている市民マラソン「東京マラソン」が開催されました。
参加ランナーの数2万7千人余、沿道の観衆は200万人を超えるという、東京の一大イベントです。
たまたま、我が社のそばがコースになっているため、マラソンファンの丘鉄は、会社の近くでランナーを応援することにしました。
コースに近づいていくと、すでに観衆が沿道を埋め尽くし、旗を振ったり声援したりの応援でランナーを後押ししています。
ふだんは車両が往来する広い幹線道路を、色とりどりのランニングウェア(明らかにコスプレの人もいましたが)に身を包んだランナーが走りすぎていきます。
沿道には、スタッフジャンパー姿のボランティアの方々がいて、選手にパンやチョコ等の食料補給を手伝っています。
そして何より驚くのは、ボランティアではない、一般市民の人々も、自主的に補給を手伝い、ランナーの後押しをしていたことです。
疲れのためか、足取りの重いランナーに「あと○キロでゴールです!」と励ましの声をかけ、拍手と声援でランナーを助けています。
新聞報道を読むと、我が社近くの日本橋界隈だけでなく、銀座、品川、浅草、日比谷、豊洲と、ほぼ沿道全ての地域で、こうした光景が見られたようです。
まさに、一般市民による、一般市民のためのマラソン大会という実感が、間近で観戦してよくわかりました。
報道によると、観衆は244万人だといわれています。
それだけ多くの人が、ランナーを応援していたわけです。
まさに、参加する側と応援する側が一体となってのイベントだと実感しました。
市民マラソンが、オリンピック選考会にもなっている他のマラソン大会と何が違うのか、見るまで分かりませんでしたが、その違いがよく理解できました。
競技としてのマラソンは、勝ち負けや記録を競うものですが、市民マラソンはちょっと違います。
それぞれのランナーが、自分なりの目標と目的を持って参加し、挑戦する。
そこに勝ち負けはありません。
自分なりの大事なことを追い求めて、自分なりに挑戦していく。
背伸びもせず、卑屈になることもなく、等身大の自分を表現する場。
ちょっとキザな言い方をすれば、そんな大会のように思えました。
そして大会を作るのは、走るランナーだけではなく、運営側、ボランティア、沿道の観衆まで含めた「参加者」全員だということ。
年が明けてから、新聞やテレビを賑わす悲惨な事件が続く中で、久しぶりに気持ちに力をくれる、明るい話題でした。
自分も日々仕事をしながら疲れたり落ち込んだりすることがありますが、晴れた日曜日、沿道でランナーに声援を送りながら、逆に力をもらったような気持ちになりました。
さて、今日は月曜日。
また新たな気持ちで仕事に臨むことにします。
そして、いよいよ明日、編集部入魂の新雑誌「クロスワード広場」第一号の発売です。
皆さん、大きな応援、よろしくお願いします!
丘鉄
大阪出張、そして雪
少し前の話になりますが、1月の下旬に、大阪に出張に行ってきました。
2月に発売される書籍の営業で行ったんですが、私にとっては、久しぶりの大阪でした。
実は、大阪、神戸あたりは好きな街で、以前からヒマを見つけて、プライベートで何度か訪れたことがありました。
通天閣昇って、大阪城見て、なんばで金龍ラーメン食べて、飲み歩いて、戎橋見て。
三宮からポートアイランドに行って、トアロード歩いて、生田神社参って、神戸牛食べて。
そんなことを、かれこれ20年前からやってました(年齢がバレそうです)。
今回は、2月発売の「初めてのニコニコ動画」という本の売り込みでしたが、それでも時間を見つけて街を散策しました。
でも、さすがに真冬の大阪は寒い!
当日は雪がちらつく天気で、ホントに凍えました。
でも、エスカレーターの、歩く側が逆だったり、SuicaではなくPiTaPaだったり、やっぱ「関西に来た!」的な感動がありました。
相変わらず、梅田の地下街は迷子になりますけどね。
2月に入り、今日は東京でも雪がチラついています。
寒い冬、雪の中、ぬくぬくとこたつでナンプレでもやりたいなぁと思いますが、営業部も、書店さんも、そんなことを言う暇もなく、次々と本を皆さんの元へ届けられるよう努力しています。
来週には、来月のスペシャル企画もご紹介できると思います。
楽しみにしていてください!
また、関西の方も含め、日本全国の読者の皆さんにも、出張等でぜひお会いしたいと思っています(そう何度も行けないのですが)。
「私の街だってこんなに面白い」なんて情報があれば、つい営業がてら訪れたくなってしまうと思いますので、ご当地情報、どんどんお寄せください。
それでは。また。
丘鉄
2月に発売される書籍の営業で行ったんですが、私にとっては、久しぶりの大阪でした。
実は、大阪、神戸あたりは好きな街で、以前からヒマを見つけて、プライベートで何度か訪れたことがありました。
通天閣昇って、大阪城見て、なんばで金龍ラーメン食べて、飲み歩いて、戎橋見て。
三宮からポートアイランドに行って、トアロード歩いて、生田神社参って、神戸牛食べて。
そんなことを、かれこれ20年前からやってました(年齢がバレそうです)。
今回は、2月発売の「初めてのニコニコ動画」という本の売り込みでしたが、それでも時間を見つけて街を散策しました。
でも、さすがに真冬の大阪は寒い!
当日は雪がちらつく天気で、ホントに凍えました。
でも、エスカレーターの、歩く側が逆だったり、SuicaではなくPiTaPaだったり、やっぱ「関西に来た!」的な感動がありました。
相変わらず、梅田の地下街は迷子になりますけどね。
2月に入り、今日は東京でも雪がチラついています。
寒い冬、雪の中、ぬくぬくとこたつでナンプレでもやりたいなぁと思いますが、営業部も、書店さんも、そんなことを言う暇もなく、次々と本を皆さんの元へ届けられるよう努力しています。
来週には、来月のスペシャル企画もご紹介できると思います。
楽しみにしていてください!
また、関西の方も含め、日本全国の読者の皆さんにも、出張等でぜひお会いしたいと思っています(そう何度も行けないのですが)。
「私の街だってこんなに面白い」なんて情報があれば、つい営業がてら訪れたくなってしまうと思いますので、ご当地情報、どんどんお寄せください。
それでは。また。
丘鉄
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